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株式会社福岡銀行 さま

福岡銀行の構造改革に寄与するデジタル技術
ペーパーレス化で書類を整理、意思決定もスピードアップ
セキュリティ対策に議論重ね万全を期す

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地銀大手の福岡銀行(福岡市)は、急速に変化する経営環境のもと持続的な成長軌道を築くために、中期経営計画に並行して行内の構造改革に着手。これまでの業務を抜本的に見直し、成長分野の人員増強や長時間労働の削減を世の中の動きに先手を打ってすすめていた。特にデジタル技術やIT導入に力を入れ、2018年にはペーパーレスへの動きを活性化。加えてワークフローシステムも導入し、これがグループ全体のイノベーション加速にも貢献している。

限られた経営資源を
成長分野に振り向けるため効率化をワークアウトで12,000件の改善点上がる

厳しい経営環境を乗り越えるため、福岡銀行は、限られた『人材・資金・時間』の経営資源は、より収益が見込める分野、成長が期待できる分野に振り分けなければならないと考えた。そしてその資源を、現在の業務の効率化によって捻出しようと。そうして2013年度の第4次中期経営計画から構造改革がスタートし、2016年度の第5次中計から「働き方改革」として引き継がれることとなった。これは福岡銀行だけでなく、金融持株会社「ふくおかフィナンシャルグループ」傘下の熊本銀行、親和銀行とも足並みをそろえて行われている。福岡銀行では総合企画部が事務局として推進役を担っている。
「働き方改革」でまず着手したのは「ワークアウト」、つまり改善点の洗い出しだ。福岡銀行は本部と全160支店を対象に取り組んだ結果、12,000件の改善点が上がってきた。
重複を考慮しても500~600件。それらを事務局が整理し、所管部に持ち込んで一つひとつ解決していったという。例えば、行内でやり取りされる報告書などを精査して無駄なものを無くしたり、サイクルを変えたりして極力削減した。中でも、デジタル技術やITを導入して問題解決を図ったのが次の5点だ。

厳しい経営環境を乗り越えるため、福岡銀行は、限られた『人材・資金・時間』の経営資源は、より収益が見込める分野、成長が期待できる分野に振り分けなければならないと考えた。そしてその資源を、現在の業務の効率化によって捻出しようと。そうして2013年度の第4次中期経営計画から構造改革がスタートし、2016年度の第5次中計から「働き方改革」として引き継がれることとなった。これは福岡銀行だけでなく、金融持株会社「ふくおかフィナンシャルグループ」傘下の熊本銀行、親和銀行とも足並みをそろえて行われている。福岡銀行では総合企画部が事務局として推進役を担っている。
「働き方改革」でまず着手したのは「ワークアウト」、つまり改善点の洗い出しだ。福岡銀行は本部と全160支店を対象に取り組んだ結果、12,000件の改善点が上がってきた。
重複を考慮しても500~600件。それらを事務局が整理し、所管部に持ち込んで一つひとつ解決していったという。例えば、行内でやり取りされる報告書などを精査して無駄なものを無くしたり、サイクルを変えたりして極力削減した。中でも、デジタル技術やITを導入して問題解決を図ったのが次の5点だ。

プロジェクター設置やWi-Fi化…本部のペーパーレス化進む
コピー機やプリンターが半減、袖キャビネットも廃止

  1. ペーパーレス会議は、本部の会議をペーパーレス化する試みだ。全会議室にプロジェクターを設置し、出席者はノートPCを持ち込むことで、紙資料の配布を減らしていった。
  2. 行内のWi-Fi化はペーパーレス会議ともかかわっている。それまでLANケーブルを使っていた本部ビル全体の通信環境をWi-Fi化し、PCをコードレスで持ち運べるようにした。これでペーパーレス会議が可能になった。
  3. ワークフローシステムは、これまで紙で行なっていた稟議をPC上で行えるペーパーレスシステムだ。
  4. 役員・部長のタブレット端末活用も、会議資料をタブレット端末で閲覧できるようにした。
  5. 業務のRPA化は「ロボットによる業務の自動化」という意味。データや指示を与えるとコンピューターが自動的に関連する答えを弾き出してくれる。例えば、インターネットから株価の情報を引き出したり、用調査を行ったりする際に活用しているという。
福岡銀行総合企画部主任調査役 井口昌彦氏
福岡銀行 総合企画部 主任調査役
井口 昌彦氏

この5点のうち①から④までは、ペーパーレス化という点で共通している。いずれも2018年春ごろに導入されてほぼ1年たつ。目立った変化として、構造改革を担当する総合企画部の井口昌彦主任調査役は「コピー機やプリンターの数が半減しました。また、行員の机に設置していた袖キャビネットも無くしました。これらの結果、本社ビルでは一年間で約44%の紙のコスト削減の効果がでました」と話す。また③ワークフローシステムについては、従来の紙の稟議書だと関係部署を一つずつ順番に回していく必要があり決裁まで平均10営業日かかっていた。しかし電子稟議書だと関係部署で一斉に書類が決済可能となるため、手元に戻ってくるまで3営業日に短縮され、業務がスピードアップしたという。

福岡銀行総合企画部主任調査役 井口昌彦氏
福岡銀行 総合企画部 主任調査役
井口 昌彦氏

この5点のうち①から④までは、ペーパーレス化という点で共通している。いずれも2018年春ごろに導入されてほぼ1年たつ。目立った変化として、構造改革を担当する総合企画部の井口昌彦主任調査役は「コピー機やプリンターの数が半減しました。また、行員の机に設置していた袖キャビネットも無くしました。これらの結果、本社ビルでは一年間で約44%の紙のコスト削減の効果がでました」と話す。また③ワークフローシステムについては、従来の紙の稟議書だと関係部署を一つずつ順番に回していく必要があり決裁まで平均10営業日かかっていた。しかし電子稟議書だと関係部署で一斉に書類が決済可能となるため、手元に戻ってくるまで3営業日に短縮され、業務がスピードアップしたという。

役員・部長にタブレット端末を配布
予習が可能になり、会議の議論深まったうえ効率化

福岡銀行IT管理部IT統括グループ副調査役 田中康大氏
福岡銀行 IT管理部 IT統括グループ 副調査役
田中 康大氏

ペーパーレス化は、特に役員・部長のタブレット端末活用で大きな効果が出た。福岡、熊本、親和の3行の部長以上に計120台(事務局用、予備器含む)のタブレット端末を配布し、書類閲覧用のアプリをインストールすることで取締役会や経営会議での配布資料をタブレット上で読めるようになった。加えて社内イントラネットに接続すればメールや社内通達システム、ワークフローシステムも利用できるようにした。
これによって、分厚い会議資料を持ち歩く必要がなくなったうえ、移動中や外出先、自宅でも資料の関覧が可能になったことで、事前に資料を“予習”できるようになった。会議の議論が深まり、効率化が図られるなどの効果が出ているという。
また、資料を用意する側の事務局も、印刷、綴じ込み、袋詰めの手間が省けるほか、資料の差し替えもサーバーのデータを修正するだけで済むため、大幅な省力化に役立っている。
導入に関して役員たちも積極的で「いつまで紙の資料を配っているんだ」と事務局がせかされることがあったという。その一方でセキュリティには万全を期すよう厳しく注文がついた。「情報漏洩が起きないような仕組みをどう構築するのか、議論を重ねました。moreNOTEは閲覧権限や期限の設定ができ、自動でキャッシュデータを削除する仕組みもあります。
この機能を使いつつ、技術的にデータを守る環境の構築に力を込めました。」と、構造改革の技術担当として携わるIT管理部の田中康大副調査役は苦労を語る。

福岡銀行 IT管理部 IT統括グループ 副調査役
田中 康大氏

ペーパーレス化は、特に役員・部長のタブレット端末活用で大きな効果が出た。福岡、熊本、親和の3行の部長以上に計120台(事務局用、予備器含む)のタブレット端末を配布し、書類閲覧用のアプリをインストールすることで取締役会や経営会議での配布資料をタブレット上で読めるようになった。加えて社内イントラネットに接続すればメールや社内通達システム、ワークフローシステムも利用できるようにした。
これによって、分厚い会議資料を持ち歩く必要がなくなったうえ、移動中や外出先、自宅でも資料の関覧が可能になったことで、事前に資料を“予習”できるようになった。会議の議論が深まり、効率化が図られるなどの効果が出ているという。
また、資料を用意する側の事務局も、印刷、綴じ込み、袋詰めの手間が省けるほか、資料の差し替えもサーバーのデータを修正するだけで済むため、大幅な省力化に役立っている。
導入に関して役員たちも積極的で「いつまで紙の資料を配っているんだ」と事務局がせかされることがあったという。その一方でセキュリティには万全を期すよう厳しく注文がついた。「情報漏洩が起きないような仕組みをどう構築するのか、議論を重ねました。moreNOTEは閲覧権限や期限の設定ができ、自動でキャッシュデータを削除する仕組みもあります。
この機能を使いつつ、技術的にデータを守る環境の構築に力を込めました。」と、構造改革の技術担当として携わるIT管理部の田中康大副調査役は苦労を語る。

支店窓口のペーパーレス化推進
デジタル化でビッグデータ活用も視野に

変化の激しい経営環境の中で、福岡銀行が次に打つ手はなんだろうか。井口主任調査役は「支店のペーパーレス化はもっと進めないといけないと思っています。特に店頭業務。窓口ではまだまだ紙の申込書が主流ですから、そこは整理したいですね」と明かす。
構造改革によって実現する将来の福岡銀行像について、「私見ですが」と断ったうえで井口主任調査役は「デジタル化による効率化は、経営資源を成長分野に集約するためにこれからも必要です。もう1点はマーケティングへの活用。
さまざまな情報はデジタル化することでビッグデータとして利用可能になります。それをマーケティングに生かしていくことが、これからの課題ではないでしょうか」。
デジタル技術を推進エンジンにしてイノベーションを加速させようとする福岡銀行の改革はこれからも続いていく。

ペーパーレス会議システム「moreNOTE」
福岡銀行が選んだ4つの理由

「ふくおかフィナンシャルグループ」傘下の福岡銀行、熊本銀行、親和銀行が役員・部長用のタブレット端末にインストールしているペーパーレス会議システムは、QTnetが販売パートナーとして取り扱っている「moreNOTE」(富士ソフト)だ。文書だけでなく、動画や画像などもセキュアに共有・閲覧できる。

ハードとソフト両面から選定
「セキュリティの確保と閲覧のしやすさ、触り心地を重視」

QTnet法人営業部 冨安 真寿(中央)

福岡銀行は、ペーパーレス会議システムの導入にあたり、ハードとソフト両面から検討を重ねた。「ハードとアプリの相性があるようで、組み合わせによって動きが変わってくる」(IT管理部の田中副調査役)からだという。具体的にはアプリ7種とタブレット端末2種(OS)を組み合わせ、実際の使い心地をフィードバックしながら絞り込んでいった。その結果、採用されたのがiPadProの12.9インチモデルとmoreNOTEの組み合わせだった。総合企画部の井口主任調査役によると決め手となったのが次の4点だったという。

QTnet法人営業部 冨安 真寿(中央)
QTnet法人営業部 冨安 真寿(中央)

福岡銀行は、ペーパーレス会議システムの導入にあたり、ハードとソフト両面から検討を重ねた。「ハードとアプリの相性があるようで、組み合わせによって動きが変わってくる」(IT管理部の田中副調査役)からだという。具体的にはアプリ7種とタブレット端末2種(OS)を組み合わせ、実際の使い心地をフィードバックしながら絞り込んでいった。その結果、採用されたのがiPadProの12.9インチモデルとmoreNOTEの組み合わせだった。総合企画部の井口主任調査役によると決め手となったのが次の4点だったという。

  1. データが端末に残らないようにできる
  2. 付属するペンの書き心地の良さ(手書きメモ機能の要望が多かったため)
  3. インターフェイスがシンプルで使いやすい
  4. 事務局のフォルダ管理のしやすさ

「役員・部長はタブレットで一般行員のような業務をするわけではありません。文書を読んだり決裁したりすることが多い。そこで閲覧のしやすさ、触り心地を重視しました」と井口主任調査役は説明する。

最大の決め手は
セキュリティを確保できる仕組み

「自動でキャッシュデータを削除できる仕組みは導入の大前提でした」と田中康大副調査は語る。ほかにも、「資料の暗号化」、「閲覧時間・権限設定」などmoreNOTEにはセキュアな資料管理を実現する機能が揃っている。

多彩な機能とサポート体制
資料の公開期間など細かく設定、専用サポート窓口も

このほかにもmoreNOTEは以下のような特長を備えている。

  • フォルダビューやカレンダービューから
    簡単に閲覧
  • 資料の公開期間、編集や閲覧権限を細かく設定
  • ボタン2つの操作で他のユーザーと画面を同期
  • データは国内の自社サーバー上で厳重に保管(福岡銀行は自社内サーバを利用)
  • 専用サポート窓口を用意

担当者からのメッセージ

ペーパーレス会議システムは、タブレットを活用し、紙やコピーにかかるコストを削減するとともに、事前準備にかかる工数の削減を実現します。
弊社ならではのセキュアな環境を構築し、お客さまの会議の円滑な進行をサポートしたいと思っておりますので、是非一度ご相談ください。
QTnet法人営業部 冨安 真寿

株式会社福岡銀行

ふくおかフィナンシャルグループは、福岡銀行、熊本銀行、親和銀行をグループ傘下に持つ広域展開型地域金融グループです。営業基盤である九州を中心とした稠密な営業ネットワークを活かし、高度かつ多様な金融商品・サービスを展開することで、お客さまの中長期的な成長と地域経済の活性化をサポートしております。