
GMOインターネットグループ株式会社 さま
日本のAI産業を支えるGPUサービスを実現!
未知なる技術課題にも向き合う
「QT PRO データセンターサービス」
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「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチに、新たな価値創造に挑み続けるGMOインターネットグループ株式会社。
近年では、ChatGPTの登場を契機に国内でも急速に拡大する生成AI開発のサポートを視野に、並列処理で高度な演算性能を有するGPUを活用したホスティングサービスを続々と市場に送り出してきた。
その“最新作”が、QTnetとの協働で実現し、2024年11月にローンチした「GMO GPUクラウド」だ。
日本のクラウド事業者で国内最速レベルの提供となる、「NVIDIA H200 GPU」を搭載したGPUクラウド。
その際立った先進性能に、市場の評価は高まるばかりだ。
「AIで未来を創るNo.1企業グループ」として、
日本のAI産業の発展を支えたい
ChatGPTがブレークした2022年秋以降、生成AI研究の基盤となる大規模言語モデル(LLM)の開発に不可欠なGPUの需要が急増し、昨今では争奪戦の様相さえ呈している。しかしながら、GMOインターネットグループ㈱(以下GMO)は生成AIが注目される以前からAI活用にいち早く取り組み、GPUの世界最大手・NVIDIAとも緊密に連携。2023年には、当時の最新鋭GPU「NVIDIA H100 GPU」(以下H100 GPU)を搭載したクラウドサービスを国内クラウド事業者として国内最速レベルで提供し、AI関連のスタートアップや大企業の研究開発部門といったユーザーから高い評価を得ている。
「クラウド・ホスティング関連の事業で高いシェアをいただいている当社としても生成AIのインフラも、私たちが全力で、リスクを取って、普及させるべきであろうという結論に達し、クラウドプログラムの活用に至りました。国内クラウド事業者として日本のAI産業を下支えできたら…という想いがありました」

ドメイン・ホスティング事業本部
GMO GPUクラウド責任者
武田 茂 氏
「LLMのファインチューニングの速度がH100 GPUの2倍になるなど、H200 GPUでは演算性能が劇的に向上しています」と説明するのは、「GMO GPUクラウド」の開発プロジェクトを統括する佐藤嘉昌氏。「スタートアップに加えてロボティクスや自動運転などの研究開発現場でもお役に立てる、と期待しています」(佐藤氏)

インフラ・運用本部 プロジェクト統括チーム
エグゼクティブリード
佐藤 嘉昌 氏
導入を決めた理由
電源設計は?冷却方式は?幾多の「無理難題」に的確に対処
電気、ガス、水道が市民生活に欠かせない基本インフラであるように、クラウドサービスの実現に不可欠なのが、サーバーを格納し、安全かつ円滑に運用できるデータセンターの存在だ。「GMO GPUクラウド」では、その役割をQTnetデータセンターが一手に担っている。全国に数ある有力データセンターの中からなぜQTnetデータセンターが選ばれたのか?その決め手と経緯について、佐藤氏に伺った。
「決め手は2つあって、ひとつはエンジニアのメイン拠点がある北九州市小倉のオフィスにほど近いこと。ファーストコンタクトは2020年、当時は東京周辺のデータセンターにサーバーを集約していましたが、コロナ禍で行動制限が広がる中、安心して任せられる運用力があり、なおかつ、何かあった時にエンジニアが気軽に相談できる距離感の事業者を…この条件にどこよりもフィットしたのがQTnetさんで、最初はラック1本のトライアルからお付き合いが始まりました。決め手の2つ目は、部材の荷解きからサーバー構築、初期設定に至る全工程を一任できる総合力です。
まずレンタルサーバー、次いでドメインというように、お取引領域がどんどん拡大。H100 GPU以降の新規サービスについてもほぼお願いしている状況で、今ではQTnetデータセンターが西日本のプライマリーデータセンター(以下PDC)という位置づけになっています」
H200 GPUの導入に際しては困難な課題の連続で、QTnetの幅広い技術力と柔軟な対応力への信頼をいっそう深めることになった、と佐藤氏は強調する。
「1台につき8個のH200 GPUを搭載したサーバーはH100 GPUの3倍の大きさで、重さも110キロ超。人の手にはとても負えないため、搬入経路から電動リフトの運用計画まで、緻密なプランニングが求められました。また何より、1台あたりの消費電力が10kW超と非常に大きく、万全の給電体制を担保する電源設計や膨大な光ケーブルを集約するオープンダクトの構築など、多岐にわたる技術課題に的確にご対応いただき、冷却と排熱を司る空調設計ではCFDシミュレーションまで行う徹底ぶりで、感銘を受けました」(佐藤氏)

ドメイン・ホスティング事業本部
GMO GPUクラウド プロダクトマネージャー
川村 周 氏
「GMO GPUクラウド」は国内AI技術革新を切り拓く
最後に「GMO GPUクラウド」の今後の展望について、武田氏に伺った。「近年の生成AI開発においてLLMのモデルサイズが大規模化の一途をたどる中、GMO GPUクラウドが市場にもたらすインパクトは決して小さくはないでしょう。今後は本サービスを通じてお客さまの開発期間の短縮とコスト低減に貢献し、日本のAI産業の発展に寄与したいと考えています。そのためにも、提案して終わりではなく、安心して継続的にお使いいただけるサポート体制をキープすることが大切。QTnetさんには引き続き、共に新たな価値を創るパートナーとして、万全の運用をお願いします」
「GMO GPUクラウド」が日本のAI技術革新の一助となり、グローバルな競争力を底上げしていく未来もそう遠くはないだろう。
膨大な消費電力、冷却対策や排熱対策など、未知なる技術課題に正面から向き合い、解決策を積み上げていく真摯な姿勢が確かな信頼を生み、ビッグプロジェクトを共に担うパートナーシップの醸成まで一直線につながった。

サービス概要
高度保守運用サービスが得た信頼が、ラック200本規模の取引に成長
GMOからQTnetへの最初のオファーが寄せられたのは、偶然にもデータセンターにおける「高度保守運用サービス」が整備されたタイミングだった。コロナ禍で行動制限が広がる中、顧客の負担軽減を念頭に、荷受けから検品、ラックへの格納作業まで、QTnetのスタッフが顧客に代わってすべて執り行うという、至れり尽くせりの保守運用。この高度保守運用サービスに象徴されるQTnetの「お客さま第一」の姿勢が、佐藤氏をはじめ関係諸氏の心をつかみ、後の関係強化につながった。「ラック1本から始まったトライアルは早々に終了し、取引内容が怒涛の勢いで拡大。現在ではラック200本弱まで広がっています」(佐藤氏)
週3回の定例会を開催し、安全・円滑な運営に万全を期す
「さきほどもお話しした通り、H200 GPU搭載のサーバーの設営過程ではデータセンターのエンジニアの方々に大変お世話になり、その対応力と技術力に唸らされる場面もしばしばありました。サーバーの背面に整流フィンを取り付けて前面から冷気を吸い込み、暖気は背面の整流フィンで天井に送り出す…この独自の冷却システムも強く印象に残っています」と佐藤氏。
「GMO GPUクラウド」に関しては、データセンターへの設置や初期設定はすでに完了し、最終調整を経て無事、ローンチに至っている。「システム上のちょっとした不具合など、最後まで課題が残りましたが、データセンターに起因するトラブルはほぼ皆無でした」(佐藤氏)
ローンチ直前まで、毎週金曜日にはNVIDIAのエンジニアや構築ベンダーの担当者も参加する定例ミーティングを開き、課題点をリアルタイムで洗い出して解決策を検討したほか、双方の管理職レベルによる検討会を毎週火曜日に実施。それとは別に、H100 GPU搭載のサーバーとGPU以外の既存サーバーの管理についても、毎週木曜日に進捗確認ミーティングを行い、安全・円滑な運営に万全を期している。最後に、「この場を借りて、QTnetの皆さんにあらためて感謝の気持ちを伝えたいですね」と佐藤氏は笑顔で告げた。
Solution
QTnetデータセンターが選ばれた3つのポイント
- 全国有数の低災害リスク都市・福岡のメリット
福岡が今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は6.2%※と全国主要都市と比較しても圧倒的に低く、プライマリーデータセンターにふさわしい安心の立地と言えます。
※出典:「全国地震動予測地図2020年版」(政府 地震調査研究推進本部) - 高温・高負荷のGPUサーバーに対応できるインフラ
GPUサーバーは電力消費量が非常に大きく、特別な高温対策や騒音対策が不可欠。こうした困難な問題に対して、適切にインフラをチューニングすることによって課題を解決できる知見・ノウハウを保持しています。 - 未知の課題にも果敢に挑んで答えを出す「技術対応力」
電源設計、冷却方式や排熱システムの検討・構築、搬入・運搬のオペレーション、構内配線の設計・敷設などなど。百戦錬磨のエンジニアが、あらゆる技術課題に対応します。
導入サービス
QT PRO データセンターサービス

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