
株式会社フォーサイト さま
事業の生命線である膨大なデータを福岡へ。
事業資産を守り抜く強靭なQTnetデータセンター。
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「学びで人生を豊かに」を理念に、難関資格に特化した通信講座を展開する株式会社フォーサイト(東京都文京区)。
『先見性』を意味する社名の通り、アニメキャラのバーチャル講師による授業など、斬新な手法で着実に支持を広げ、高い合格率につなげている。BCP対策も先進的で、本社ビル内に被災時を想定した生活インフラをいち早く整備。
データ保全についても、2024年1月の能登半島地震を機に、総合的な観点から九州・福岡のQTnetと協働。
750万本の講義動画データなど20年かけて紡いだ豊かな学びを、確実に未来へ受け継いでいく体制を整えた。
宅建や社労士など、難関資格取得をユニークな通信講座で強力サポート
2024年元日に能登半島を襲った大地震の惨禍は、まだまだ記憶に新しい。南海トラフ地震をはじめ、さらなる巨大地震の発生も予想される中、BCP対策を急ぐ動きは業種・エリアを問わず広がっている。株式会社フォーサイトも例外ではないが、取り組み内容は例外的といえるほどユニークだ。同社創業者で現在もCEOを務める山田浩司氏は、次のように説明する。
「政府筋の試算によれば、首都直下地震が発生したら電気、ガス、水道が1か月止まるそうです。そこで、本社ビルに太陽光パネルとLPガス発電機を設置。備蓄食料と特注の2段ベッドも手配中です。これで災害時に社員と家族がどうにか1か月生活できる備えは確保できそうです」。
ただ、BCP対策の本丸ともいうべきデータのバックアップだけは、社内では完結しない。「通信講座の動画はまもなく累計750万本を超える見込みで、データ容量はそれだけで8TB以上。テキストや各種教材のデータ容量も侮れません」と話すのは、取締役システム部長の山﨑徹氏。「従来、この膨大なデータをすべて本社4階のサーバールームで管理しており、抜本的なバックアップ対策の必要性をかねてから痛感していました」(山﨑氏)。そして2024年初頭の震災を機に、山田氏の号令のもと、データセンターの検討・選定作業が始まった。

山田 浩司 氏
災害リスクが低く、駆けつけやすい。QTnetが選ばれた確かな理由
最優先事項はいうまでもなく、自然災害リスクの低さだ。山﨑氏はまず、首都直下地震の影響を受けない遠隔地の事業者を中心に有力企業をピックアップし、資料請求。北海道や中四国など、全国数社の候補企業の中から最終的に選ばれたのがQTnetだった。
「最大のポイントは、地震の恐れが際立って低い低災害リスク都市・福岡の魅力です。その中でもQTnetさんは、西日本では特に留意すべき風水害への手厚い対策に加え、電力会社の系列企業らしく電源の冗長性への備えも完璧で、申し分ありませんでした。
次に重視したのが“駆けつけやすさ”。つまり不測の事態に私や当社のエンジニアが現地に行きやすいかどうか。その点、空港にも新幹線の駅にも近いQTnetさんは、本社はもちろん名古屋支店からの時間距離で見ても、理想的な立地でした」と、山﨑氏は選定理由を順を追って振り返る。「もうひとつ、データセンターの築年数も、個人的に重視したポイントです。というのは、私が前職時代にお付き合いのあったデータセンターは設備が古く、新施設への移転に際して苦労した苦い経験があるからです」(山﨑氏)
この懸念も、ほどなく払拭された。「担当者さんに現地見学を提案していただいたので、もちろん喜んでお受けし、福岡へ。管理運営の自動化が進み、厳格な温度管理が徹底されたセンター内は、数世代前の設備しか知らなかった私にはすべてが新鮮。経験豊富なファシリティ担当者の方が常駐する万全の運営体制と合わせて、これなら安心してお願いできる、と確信しました」と山﨑氏は笑みを見せる。
こうして2024年11月、QT PRO データセンターサービスの導入を決定。翌年の初頭にかけて、まず契約書類や事務関連のファイルサーバー、次いで肝心要の講義動画と、事業継続性を担保する主要データの移設が問題なく完了し、円滑な稼働を続けている。
「思えば、データ管理のプレッシャーは並大抵ではありませんでした。動画データの毀損は事業継続の危機に直結しますから。今はもうそんな心配は不要。この解放感は、たとえようもないくらい大きいですね」(山﨑氏)。今後は過去のアーカイブ動画なども順次移設予定。Webサイト関連などクラウド上で管理する一部のデータを除く全データの移設が完了する2026年をめどに、福岡がプライマリーセンター、本社サーバールームをセカンダリーセンターとする管理体制に移行する方針だ。

山﨑 徹 氏

コンテンツ強化も視野に、AI研究を推進「面白い学び」の形は、常に新しい
最後に同社の将来展望について、山田氏に伺った。「勉強は楽しいほうがいいに決まっています。面白く、興味をそそる講義内容であればあるほど、受講者が前向きな気分で取り組めて、成果も上がるからです。その意味で当社は今後も、エンタメ性を重視した教育コンテンツを追求していきます。その一環として今、ことのほか注力しているのが、AIの研究。QTnetさんには引き続きデータ管理をお任せしながら、AIをはじめとする最新の知見やサービスに関する提案や助言を、ぜひお願いしたいと思っています」唯一無二の講義コンテンツという最強の事業資産を、将来にわたって安心して活用できる環境を確保した同社。次なるチャレンジに注目したい。
導入を決めた理由

初回ミーティングから詳細・丁寧なレジュメを用意
耐災害性やアクセシビリティなど、エビデンスを明示できる選定理由とは別に、数値化は難しいが、導入に向けて力強く作用した要素がある、と山﨑氏は強調する。「担当者の方の取り組み姿勢です。最初に資料請求をした際も、QTnetさんはどこよりもレスポンスが早く、対応も丁寧でした。担当者さんはQTnet 東京支店の方ですが、初回打ち合わせはオンラインで実施。その際、検討ポイントを端的に整理したレジュメを用意して下さって…。資料請求後、事務的に資料を送ってくるだけの企業さんもある中、強く印象に残りました」と山﨑氏。なお、その際のレジュメは山田氏への社内プレゼンにもそのまま活用され、スムーズな導入につながった。
デメリットも含めて誠実に説明深い信頼を生んだ姿勢と言葉
「いちばん印象的だったのは、担当者さんの“うちに決めなくてもいいので、さまざまな角度から十分に検討してください”という言葉です。商談ですから、もっとグイグイ攻めてくるのが普通なのに…と、正直驚きました」と山﨑氏。交通至便ではあるけれど東京から900キロ離れている…と、デメリットと取られかねない情報についてもしっかり伝えてもらい、かえって信頼感が深まったという。
「ハウジングサービスを利用すること自体が初めてで、手順もなにもわからないゼロからのスタートでしたが、7月の現地見学、12月に2泊3日で出張してデータの格納作業を行った際にも、ファシリティ担当者さんの懇切丁寧なサポートがありました」。おかげでデータ移設をスムーズに終えることができた、と山﨑氏は満足そうに振り返る。
今後は折に触れて現地を訪れるほか、運用監視サービスや運用代行サービスなどの付帯サービスについても検討を重ね、必要に応じて導入を進めていく方針だ。「アクセス良好とはいえ、数十分単位で行ける距離ではないので、現地に駆けつけるまでにできること、たとえばディスクの交換や電源の管理など、お願いできる作業はいろいろありそうです」と、山﨑氏は前を見据えた。
Solution
QTnetデータセンターが選ばれた3つのポイント
- 全国有数の低災害リスク都市・福岡のメリット
今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は6.2%と全国主要都市と比較しても圧倒的に低い福岡。空路・新幹線ともにアクセス良好で、他都市を圧倒する立地条件です。
※出典:「全国地震動予測地図2020年版」(政府 地震調査研究推進本部) - 「ティア4」に相当する堅牢無比のファシリティ
QTnetデータセンターのファシリティレベルは、最高基準とされるティア4相当。
行政機関や金融機関などの高度なセキュリティニーズにもしっかりと対応しています。 - IXを介して全国とつながるコネクティビティ
QTnetデータセンターは国内の主要なIX事業者との接続ポイントを備えているため、低遅延・低コストにてISP事業者やコンテンツ事業者との相互接続が可能です。
導入サービス
QT PRO データセンターサービス

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